局所空調のメリット

従来の高精度温・湿度クリーンルームの問題点

問題1:空調には膨大な経費が必要

一般的にクリーンルームに代表される高精度に温度・湿度コントロールされた部屋や、さらにクリーン度を維持する大空間は、部屋全体を空調する為、すべての工程を同じ空調レベルにします。 同じ部屋にある最も要求の高い装置・工程にあわせる為、過剰な高精度空調となってしまいます。
高精密に空調された部屋や、クリーンルーム内には高いレベルの装置・工程もあれば、低いレベルのものもあります。 そのため全体空調は高精度に空調を設備し、膨大な設備投資を必要とします。

問題2:激変する製造環境に対応するには膨大な設備投資が必要

競合他社より優れた製品を生み出す為に、製品品質はもちろんのこと、材料加工、組立検査を含めた製造品質向上に、新しい投資を短期間で行っています。
この激変する製造現場の要求に対応するためには、全体空調にも膨大な投資を必要とします。

問題3:外気を導入するには膨大な維持管理費用が必要

一般的にクリーンルームはフレッシュエアーを取り込みます。 クリーンルーム内の空調条件は、導入するフレッシュエアー、工場の周囲温度や湿度に大きく左右されます。 大空間になればなるほど、年間通じて同じ温度・湿度・クリーン度を維持管理する特殊空調は、膨大なコストと労力がかかります。
一般的にクリーンルームのような大空間の空調管理は、設備されている装置の内部、工程上の局所空間にまで高精度の温湿度管理が行き届いているとはいえません。

従来のクリーンルームとオリオンが提案する局所空調

全体空調から局所空調へ

従来の工場全体の空調では高コストなうえ、全ての機械や装置に適正な空調とは言えません。 ピンポイントでそれぞれの作業に合った空調管理を施すことにより過剰な高精度の空調を抑え、コスト削減も図れます。

局所精密空調による省エネのご提案

限られた空間を高品質に

半導体、液晶・太陽電池パネルなどの生産工場に設備される装置・生産工程・検査工程・空間には、高精密で安定性の高い空調が求められます。 この要求に対し全体空調で対応すると莫大な経費と維持費が必要となります。
オリオンは、局所的に高品質な空間を造り出し、限られたエネルギーを最小限に活用する高精密空調システムをご提案します。

メンテナンス管理、保守管理の経費労力削減が可能

全体空調では、全体の維持管理に経費がかかり、また、不具合が生じた時は工場全体にダメージを負います。 局所空調では、個々に空調機のメンテナンス管理することで工場全体へのダメージを軽減できます。 また、修理やHEPAフィルタなどの交換が短時間で可能です。

高精度で安定した特殊精密空調の実現が容易

全体空調を高精度、クリーンで高品質にするためには大きな空調設備が必要になります。 局所空調にすることで、容易に高精度で高品質の温湿度空気をご提供します。

装置・工程・空間に合わせた適切な特殊精密空調システムの実現

市場要求の多様化、激しい変化は、迅速に適切な環境を造る必要があります。 局所空調にすることで温・湿度精度アップ、クリーン度アップなど生産現場の要求にフレキシブルでかつ迅速に対応できます。

設備費用の大幅削減が可能

温・湿度精度の高い、クリーンな空調を求められる空間だけに設備することで、全体空調にかかる過剰な高精度空調のムダを省くことが可能となり設備費用の大幅な削減が可能です。