真空2系統搾乳は、乳頭にかかる搾乳真空(低真空)と搾った生乳を運ぶ送乳真空(高真空)の2種類の真空度を使うオリオン独自の搾乳方式です。ハイラインパイプミルカーでは、搾った生乳をミルクラインに持ち上げるために 圧力損失が発生し、ミルククロー内の搾乳真空度が不安定でした。そこで、オリオンではミルククロー内で搾乳真空(低真空)と送乳真空(高真空)を分け、ミルキングパーラー(ローライン)のような安定した搾乳真空をハイラインで実現しました。
設定搾乳真空度よりクロー内真空度が変動すると、クローダイヤフラムが上下運動し、クロー内真空度を一定に保ちます。(スタビライト機構、上記グラフデータ参照)安定したクロー内真空度と送乳専用の高真空度が毎分8Lの高い処理能力を実現したオリオン独自の技術です。