教えて!吉田先生

教えて!吉田先生「ドロマイト系石灰の特長」

ドロマイト系石灰とは「苦灰石」という炭酸マグネシウムを含む鉱物を石灰と同様に加工したものです。見た目には消石灰との区別はつきませんが、粒子が細かいため水に溶けやすく、水に溶かしても発熱しないのが特徴です。また、金属を腐食させにくく、付着性が良く剝がれにくいことなどから、蹄浴以外でも様々な用途でご活用いただけます。(表1)

  

   

ドロマイト系石灰「デーリィコントロール」の活用方法

弊社ではドロマイト系石灰の蹄浴用具として、デーリィコントロールを取り扱っています。細かい粒子が、蹄や牛舎の細部まで浸透します。粉体で使用できるため、寒さの厳しい冬場でも凍結せず、冬場の牛の健康管理にもおすすめです。

・フットバスでの利用

蹄浴槽(フットバス)にデーリィコントロールを入れ、牛を通過させます。粉のままの使用も可能です。

・牛舎内外への散布

 牛舎内外の通路に粉末の状態で直接散布することで、除菌、消臭が期待できます。

・敷料に添加

敷料に混合すると、除菌、消臭、除湿が期待できます。大量に混合すると乳房等の肌荒れの原因となるため、敷料に添加するのは5%以内にしてください。環境性乳房炎(大腸菌群)の発生抑制した事例もあります。(表)

・牛舎内に塗布

 暑熱シーズンには付着性が良く、剥離しにくい特性を生かし、屋根に吹き付けることで遮熱効果が高くなります。公的機関の実験では、夏場に牛舎内温度が5~10度低下することが認められています。水30Lにデーリィコントロール1袋(15㎏)を投入し、かくはんし乳状にして塗布してください。

   

※この記事は2016年のデーリィアイテムカタログの内容を加工したものです。

   

   

回答者:吉田 宮雄(オリオン機械㈱顧問)

プロフィール

北海道大学獣医学部予防治療学修士課程修了後、長野県畜産試験場酪農部で18年間「乳牛の飼養管理に関する試験研究」に従事。その後、長野県畜産試験場場長として試験研究を総括。平成26年よりオリオン機械㈱の顧問となる