初乳・移行乳加熱装置
母牛から搾乳した初乳・移行乳の加熱処理を行います。また、保存用初乳の冷却処理と、保管していた凍結保存乳の解凍・保温も行います。
Point1
子牛に給与するミルクを60℃・30分の加熱処理することで牛伝染性リンパ腫ウイルス・サルモネラ菌・大腸菌などを不活化し、疾病リスクを低減します。また、子牛が死亡する原因の約5割は下痢であると言われています。パスチャライザーで加熱処理済みのミルクは下痢のリスクを低減します。
*疾病リスクおよび下痢リスク低減は、すべての使用条件において保証するものではありません。
Point2
栄養分が豊富な移行乳を加熱処理して哺乳するので、代用乳の購入費と移行乳の処分費を削減します。
Point3
手作業での加熱処理に比べ、パスチャライザーは自動加熱により高い精度で温度制御できます。また、自動冷却機能と凍結保存初乳解凍機能付きなので、初乳・移行乳の生産作業を大幅に省力化できます。
MAM 専用の容器に移した初乳・移行乳を60℃まで加熱し30 分間殺菌処理を行います。湯せんのため、温度の変化が緩やかで均一に温めることができ必要な成分を損なわずに処理します。処理後は水道水で自動冷却します。
凍結保存した初乳・移行乳の保存容器をMAMにセットし、湯せんで解凍を行います。指定温度(30~48℃) まで到達すると、保温モードに切り替わります。
型式 | MAM12B | MAM30B | MAM40B | |
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加熱方法 | 湯せん式・温水循環型 | |||
機能 | 温度調節範囲 | 昇温30~60℃ 60℃保持(乳温度)、30~48℃保持(湯せん用) | ||
殺菌温度・時間 | 60℃-30分保持(乳温度)殺菌時間30~120分設定可 | |||
冷却 | 水道水による冷却 冷却後のかくはん:間欠かくはん可、冷却水のかけ流し可 | |||
温度設定・表示 | デジタル設定・デジタル表示 | |||
最大処理量 | 3~12L | 6~30L | 6~40L | |
安全装置 | 漏電しゃ断器、ヒータ過昇防止器、フロートスイッチ、ヒューズ | ヒ ータ過昇防止器、下限フロートスイッチ、 ヒ ューズ | ||
構成 | ヒータ | 単相100V-1.0kW(ステンレス製) | 三相200V-4.0kW(ステンレス製) | 三相200V-5.0kW(ステンレス製) |
循環ポンプ | マグネットポンプ 単相100V‐5W | |||
温度センサー※1 | 乳温センサー、水温センサー | |||
フロートスイッチ | 水位下限、水位上限 | |||
電磁弁 | 給水用単相100V、排水用単相100V | |||
かくはんモータ | インダクションモータ 単相100V-10W | インダクションモータ単相100V-10W×2 | ||
かくはん羽根 | φ150専用羽根 | φ180専用羽根×2 | ||
外形寸法 (高さ×奥行×幅) |
570×380×500mm | 680×600×945mm | ||
質量 | 20kg | 65kg | ||
容器 | φ260×H260目盛付ポット12L | φ350×H280目盛付バケツ20L×2ヶ | ||
使用周囲温度範囲 | 室内5~35℃ | |||
電源 | 単相100V 50/60Hz | 三相200V 50/60Hz |