株式会社TIP様(北海道天塩郡豊富町)は、以前から他社製の搾乳ロボットを使用していましたが、更新を機に2021年12月自動搾乳ロボット「Dairy Robot R9500」を導入されました。
導入機器 | 自動搾乳ロボット「Dairy Robot R9500」:2台 自動給飼機「ミックスフィーダー 」 サイレージストッカー バーンスクレーパー バルククーラー |
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飼養頭数 | 搾乳頭数:120頭(うちロボット搾乳:80頭) |
従業員数 | 4名 |
以前から使用していた、他社製の搾乳ロボットが更新時期に差し掛かりましたが、引き続きロボット搾乳を続けたいと思っていました。搾乳ロボットの飼養管理では人の手を使わずに平均3回以上の搾乳ができること、乳量や電気伝導度などの搾乳から得られる情報をリアルタイムで確認できることが重要だと思っており、R9500ならそれが実現可能と考え、導入に踏み切りました。また、ライナー装着後に洗浄からディッピングまで確実に行えること、分房別搾乳や手動搾乳をすぐに行えることも大きなポイントとなりました。
自動搾乳ロボットをR9500に更新して一番驚いたのは作業スピードです。搾乳ロボットに慣れた牛は、ロボットに入室してから退室するまでが格段に速くなり、1頭当たりの搾乳は6~7分で終了します。また、装着精度も高く、更新前の搾乳ロボットで自動装着を諦めていた牛もR9500で再び搾乳することができ、搾乳ロボット不適合牛が減少しました。手動搾乳も待ち時間なく行うことができスムーズです。
朝晩に必ずFarmview(クラウドサービス)を確認します。リアルタイムで搾乳状況や搾乳ロボットの稼働状況が確認できるので、牛舎に行く前に作業の予定が立てられるようになりました。牛舎を見に行く時間が省け、家族との時間が増えました。不完全搾乳によってボックスが閉鎖された際も、直近の搾乳牛をアプリで確認することである程度原因を事前に把握することができます。
今回の更新で、バルククーラー、自動給飼機、サイレージストッカー、バーンスクレーパーなどをオリオン製品に統一したことで、メンテナンスや修理の不安も少なくなり、安心して酪農経営に従事できます。
今後は牛の事故を減少させ、ロボット搾乳牛を110頭まで増頭し、維持していきたいです。また、平均個体乳量36㎏/日以上を目標にしたいです。