哺乳機の導入事例

カーフレールで個体別自動哺乳、80頭の和牛子牛を2人で管理しています

有限会社トヨニシファーム(北海道帯広市)


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トヨニシファーム様(北海道帯広市)は、和牛、交雑牛、雄のホルスタインを飼養されている肉牛農家です。2021年に新設牛舎で個体別自動哺乳機「カーフレール」と通信機能付き自動哺乳機「デーリィフィードJスマート」を導入されました。

導入機器 個体別自動哺乳機「カーフレール」:2台
通信機能付き自動哺乳機「デーリィフィードJスマート 」:2台
飼養頭数 総飼養頭数:5200頭
育成:470頭 うち和牛:80頭(カーフレール)
従業員数 15名(牧場)+15名(販売・加工)
課題
・和牛の個別飼養を行いたい
・人手に頼らず、労働力を確保したい
・増頭により、作業に時間がかかるようになった
改善
・カーフレールとアプリを活用して、個別管理を実現
・自動哺乳で人に頼らず均一な乳質のミルクを供給
・哺乳と洗浄時間の省力化で80頭の子牛を2人で管理

導入のきっかけ

カーフレールを導入しようと思ったきっかけ

現在牧場では和牛、交雑牛、雄のホルスタインを飼養しています。以前にも別の群飼い用哺乳ロボットを導入していましたが、和牛子牛は体格が小さく、ホルスタインと交雑牛の子牛と群飼いしてもエサの競争などに負けてしまうため、個別管理をしていました。しかし、和牛の頭数が増えくると、今度は洗浄などの手作業の時間が増えてきたため、作業の効率化、個別管理ができるのが決め手になり、カーフレールを導入しました。

導入して良かった点

現在、カーフレールの牛舎は和牛を中心に、60頭を2人態勢で管理しています。カーフレールで自動哺乳を行っているため、2人でも行き届いた管理ができています。自動哺乳は1日4回で、日没後の哺乳もありますが、監視カメラで哺乳の様子を見ていると、人がいなくてもしっかり牛がミルクを飲んでいますし、カーフレールでの不具合や、自動哺乳で飲む量が不十分だった牛については専用アプリでアラームが出るので、従業員間での情報共有にも役立っています。 ミルクの量、濃度、給与時間が一定なので牛の成長発育も良好です。ミルクのあけすぎや温度による下痢もありません。また、休日はヘルパーが対応しているのですが、人が変わっても同じ質のミルクをあげられる点もいいですね。

導入までに準備したこと

いい牛を育てるには離乳するまでの3カ月間が重要だと考えています。そのため、新設牛舎は換気や一頭当たりの飼養スペースを十分に取るように、牛舎レイアウトにこだわりました。また、分娩してすぐの子牛を入れるスペースを取り、レールの走る位置などの導線も工夫しました。1週間くらいはここで人工哺乳に慣れさせてから、自動哺乳に移行します。吸う力が弱い牛や、飲まない牛はカーフレールの手動操作で哺乳できるのも便利です。

今後の目標

繁殖の牛群が揃ったので将来的には800頭に増頭したいですが、ひとまず350頭をめざして、分娩、育成、肥育を1カ所でできるようにしたいです。

導入製品