自動搾乳ロボットの導入事例

R9500導入で作業時間が60%減、次世代の経営を見据えて

株式会社ノールフロマージュ様(北海道常呂郡置戸町)

 
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株式会社ノールフロマージュ様(北海道常呂郡置戸町)は、2022年6月に新設牛舎で自動搾乳ロボット「Dairy Robot R9500」を導入されました。R9500で8Box導入牛舎は道内初となります。

導入機器 自動搾乳ロボット「Dairy Robot R9500」:8Box
自動エサ寄せ機「MOOV2.0 」:2台
発情発見装置「カウスカウト」
密閉型バルククーラー:2台(10t/12t)
飼養頭数 搾乳頭数:340頭(うちロボット搾乳:250頭)
従業員数 15名(うちロボット担当:3名)
課題
・搾乳作業が長い
・施設を更新し息子達に経営を後継したい
・牛のストレスがかからない飼養管理を行いたい
改善
・4時間作業削減、週休2日も実現
・1頭当たり6~7分で搾乳可能
・牛の「食べる、飲む、搾乳」サイクルが自由にできる

導入のきっかけ

搾乳ロボット導入のきっかけ

息子2人が牧場を後継するため、28年間使用していた搾乳施設の更新を検討していました。アメリカではオートメーションミルキングシステムが主流になりつつあり、牛の「食べる、飲む、搾乳」のサイクルが自由にできるのでストレスが少ないこと、搾乳作業から解放されることで作業時間も削減できるのが魅力で、搾乳ロボットを導入することにしました。GEAというブランドネームに発展性を感じ「Dairy Robot R9500」を選定しましたが、使用してみて他社の搾乳ロボットと比べて1頭当たりの搾乳時間が圧倒的に短いことが分かりました。

導入して良かった点

作業時間が減りました。以前のパーラー搾乳では5時間の搾乳を1日2回 行うため、従業員を雇っても作業が辛く、課題になっていました。 R9500を導入したことで、従業員1人当たりの作業が朝晩2時間ずつ減り、今まで5時間かかっていた搾乳が2時間で行えるようになりました。空いた時間に牛舎の掃除ができるようになり、1日の作業にもゆとりがあります。従業員も早く帰れるようになり、週休が2日が実現しました。

導入までに準備したこと

27年前から牛の遺伝改良を行って、パーラー向きの牛を揃えていたものがそのままロボットに応用できました。具体的には、乳頭の配置、長さ、太さ、乳房が張ったときの形、懸垂しない事を重視し、気質もおとなしい個体を選別しています。その甲斐あって、牛がロボット牛舎に非常に早く慣れました。

カウスカウトについて

カウスカウトは他社の飼養管理ソフトから移行して日が浅いので活用自体はこれからですが、リスポンダーの取付位置が足から首に変わったことで、交換がとても楽になりました。個体管理もできており、発情発見率もほぼ100%です。疾病の疑いで警告が出ている牛は牛舎を見に行くと確かに元気が無さそうにしていて、データの精度が高いと思います。

MOOV2.0について

MOOV2.0導入前は、日中4回のエサ寄せが限界でした。導入後は1日10回前後、自動でエサを寄せを行っています。また、搾乳ロボットは夜間も稼働しているため、夜間のエサ寄せは搾乳ロボット訪問の動機付けとなります。夜間も無人でエサ寄せができる点は非常に助かっています。翌朝、飼槽に行くときれいにエサが無くなっているので、食べているのが分かります。

ORIONのサービス体制について

搾乳ロボットにトラブルがあるとすぐに駆けつけてくれます。カウトラフィックの相談やゲート取付などもすぐに対応してくれるので大変満足しています。今後、息子が継ぐ搾乳施設なので、スタートとしては非常に安心です。

今後の目標

ロボット牛舎を400頭まで増頭し、平均搾乳量は40~45kg/日を目標にします。また、次の更新時期7~8年後までにはロボットの第二牛舎を建設し、全頭R9500に移行したいです。

導入製品