飼養管理システムの導入事例

CM20Pで3時間の省力化を実現。自ら望んだ160頭規模のつなぎ牛舎。

吉田牧場様(北海道広尾郡大樹町)

吉田牧場様(北海道広尾郡大樹町)では、旧牛舎はフリーストールでしたが「牛を長く飼いたい」「自分のやりたい酪農経営をしたい」という思いから、2015年4月に40頭×4列の160頭のつなぎ飼養牛舎を建てられました。今回は、VMAP-3とMMD500、マックスフィーダーの3つを連携させたシステム「CM20P」等について、代表の吉田貴幸様にお話を伺いました。

導入機器 搾乳制御装置「 MMD500」
搾乳ユニット搬送装置「ユニットキャリー®」
搾乳クラスター「ジャストユニット®」
精密飼養管理システム「VMAP-3」
つなぎ飼い用 粗飼料・配合飼料自動給飼機「マックスフィーダー®」
平均乳量 36kg/頭[2017年8月現在]
飼養頭数 搾乳牛:140頭、乾乳牛:30頭、育成牛:130頭
飼養形態 対尻式つなぎ飼養
課題
・つなぎ飼養牛舎で160頭の飼養管理を行いたい
改善
・給飼時間を削減し、牛の飼養管理に集中できる
・個体別に牛の健康状態が把握できる
・牛のBCSが安定し、乳量もアップ

導入のきっかけ

CM20Pを導入されたきっかけ

160頭つなぎ飼い牛舎

つなぎ牛舎ならオリオンだと思ってオリオンのカタログを見たことです。160頭の飼養管理を行うには自動給飼機の導入が不可欠と考えていたところ、MMD500で乳量を測って、乳量から個体別にマックスフィーダーの給飼量を自動調整でき、また牛をVMAP-3で管理できることを知り、導入することにしました。

CM20P導入による省力化で、 飼養管理に集中できるようになった

マックスフィーダー

マックスフィーダーを2台つけたことで、給飼時間は3時間削減されました。一時期、自分でエサを作ってショベルですくって牛舎を5往復で運んで給飼していたときは3時間以上かかっていました。今では給飼作業というとTMR(完全混合飼料)センターのTMRをストッカーにいれる20分ほどの作業くらいです。約3時間削減できたことで、牛の飼養管理に集中する時間をつくることができました。 また、MMD500で測った乳量から給飼量を算出し、その牛に合った給飼ができたことで、牛のBCSが安定するようになりました。泌乳曲線で乳量がピークになって痩せすぎることもなく、ピークを越えてからもきれいに太ってくるので、牛の状態はとてもよくなりました。さらに、乳量も落ちにくくなり、これまで乳量は30kg/日前後でしたが、今では36kg/日ほどになりました。 VMAP-3は、牛が今どういう状況か、例えば妊娠しているか、発情がいつくるか等をパソコンで確認することができるので、いいと思います。泌乳曲線や乳量、電気伝導度なども個体別にみることができ、様々なことがわかるようになりました。

ミルクメーターデタッチャー MMD500

ユニットキャリーで搾乳作業が省力化

ユニットキャリーレール

ユニットキャリーも導入したことで、搾乳時間はこれまで80頭を旧牛舎で2時間ほどかけて搾乳していましたが、搾乳者は3人のままにも関わらず140頭を1時間30分で搾乳でき、大幅に省力化できています。 今は140頭をつなぎ飼養牛舎で飼養管理していますが、これもオートメーション化された機械があるからこそできることだと思います。

今後の目標

まず牛舎を160頭で満床にしたいと思っています。そこで軌道に乗れば、規模拡大をさらに図っていきたいと思っています。

導入製品