哺乳機の導入事例

既存の個別ハッチを上手く活用して自動哺乳できるということで、導入を決めました。

有限会社中山農場様(北海道野付郡別海町)

元々ハッチで個別に哺乳を行っていたので、既存牛舎を上手く活用して自動で哺乳できるということで導入しました。

導入機器 個体別自動哺乳機「カーフレール」:4台
通信機能付き自動哺乳機「デーリィフィードJスマート 」:2台
飼養頭数 1000頭(うち育成牛:200頭)
課題
・既存牛舎を上手く活用し、自動哺乳を実現したい
・手作業での哺乳に1回2時間かかっている
改善
・カーフレールで哺乳が1日4回に増加
・哺時間を大幅に短縮
・子牛の疾病や事故率の低減
・牛の増体や発育が良くなった

導入のきっかけ

カーフレールを導入しようと思ったきっかけ

カーフレールを導入しようと思った理由は3つあります。
 1つ目は、省力化です。ミルクを作ったり、哺乳ビンを洗ったり、哺乳したりする時間を省力化できるというのが魅力的でした。
 2つ目が、多回数哺乳です。多回数哺乳し、手作業での哺乳よりもミルクの量を多く飲ませることができるというのにメリットを感じました。
 3つ目が、既存牛舎の活用です。元々ハッチで個別に哺乳を行っていたので、既存牛舎を上手く活用して、自動で哺乳できるということでカーフレールを導入をしました。

カーフレールを導入して変わったこと

現在、52頭をカーフレールで哺乳しています。カーフレールを導入して変わったことは、3つあります。
  1つ目が、やはり省力化です。以前は、朝・夕と2回手で哺乳を行っていました。飲ませる時間は15分程度でしたが、ミルクを作る時間や後片付けに時間がかかり、1回の哺乳に2時間はかかっていました。 今では、カーフレールで哺乳(4回/日)をすべてやってくれますし、かかる時間と言えば、カーフレールに慣れさせる子牛がいた場合のトレーニング時間の30分(トレーニング平均3頭×10分)のみです。結果的に、哺乳にかかる時間が2時間から30分へと1時間30分削減できました。
 2つ目が、子牛の疾病や事故率の低減です。カーフレールを導入してから半年が経ちますが、奇形で生まれてしまった子牛を除けば子牛の事故は1頭もでていません。また、獣医にかかることもほぼないです。そういったことから、疾病や事故率は低減されています。
 3つ目が、牛の増体や発育が良くなったことです。ミルクの量を多く飲ませられること、回数を分けて多回数で給与できることから、子牛の負担が軽減されたのか発育もよくなっています。和牛でいえば、45~50日で出荷するのですが、その時点で93~95kgの重さなので1日1kg位体重が増えています。

今後の目標

生後2日目にはカーフレールでの哺乳を行いますが、早くて2日目、長くて1週間目は放っておいても子牛はカーフレールに慣れてくれます。また、哺乳トレーニングも女性1人で行うことができるので、そこはいいと思います。 今後の目標は死廃率を3%以下にすることです。一昨年から昨年までは死廃率が5.4%でしたが、カーフレールを導入したことで事故もほぼなく、3%以下を哺育担当の共通目標として頑張っていきたいと思っています。

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