
株式会社日昭牧場 (北海道大樹町日方)は、2022年4月に搾乳ロボット「DairyProQ」40ポイント導入されました。
※インタビュー内容は2025年10月の取材時点の情報です。
| 導入機器 | 搾乳ロボット「DairyProQ」40ポイント カウブラシ 初乳・移行乳加温装置「MAM」 移動式ミルクカート「ミルクモービル」 |
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| 飼養/搾乳頭数・搾乳回数 | 飼養頭数:1300頭(うち搾乳ロボット搾乳530頭) 搾乳回数:1日2回(朝3:00/夕15:00) |
古いパーラーが更新のタイミングだったのがきっかけです。当時の課題として人手が少なく、これからどれくらい採用ができるかわからなかったため、労働力確保のために搾乳ロボットも検討していたのですが、なるべく牛舎の新設はしないで、搾乳のルーティーンも変えない方向が良いと考えていました。DPQは既存の牛舎を利用でき、作業の方法も流用できて、搾乳する場所だけがロボットになるというのが理想的な形だった。ドイツにDPQの視察に行った際、女性2名程で作業していたのを見て、とてもいいなと思ったのが決め手になりました。
一番変わったのは労働時間です。既存パーラーで搾っているときと比べて1回の搾乳で1時間、計2時間短くなったのが一番良かった。搾乳に必要な従業員も既存施設では5人必要だったが、DPQになってからは1人で対応できるため、作業者も搾乳時間もかなり少なくなりました。それと、DPQの影響かは分かりませんが乳量が平均2㎏程増加しました。分房別に搾乳できるので、乳房炎がどうしても1本だけ治らない牛が搾れるようになったこと、伝導率を見ることができるようになったため乳房炎の発見が早いことが関係しているかもしれません。従業員の休みも増やすことができましたし、畑や蹄病治療、子牛など飼養管理に時間をかけられるようになり、子牛も増頭しました。改めて、人が仕事や時間に追われないことで好循環が生まれていくんだなと思いました。
前のパーラーは自動離脱しかついていなかったのですが、DPQは色々な搾乳データを見る事ができます。昨日より乳量が何%少ないなど、数字で出るので問題のある牛をすぐに発見できるところがいいと思います。今までは、ベテラン社員が牛を観察して異常を発見することが多かったのですが、数字で異常が出る事により経験が浅くても異常発見ができるというのが一番すごい所かなと思います。おかげで問題のある牛への対応はぐんと早くなりました。また、出荷できる牛のみをDPQに集められるので、出荷の間違いがない安心感がありますね。
DPQは一周10分で回しており、ほとんどの牛が一周以内に搾乳が終わります。機械のトラブルは、今まで搾乳できなかったことが無いくらい少ないです。DPQを選んだ理由のひとつに40ポイントのストールが個別のユニットで動くことがあります。これにより調子の悪いストールは閉鎖して、メンテナンスを待つ事ができるので緊急での対応も少ないです。ストールを閉鎖しても、遅延することなくいつも通り搾乳できます。
哺乳の関係はミルクモービルとMAMを導入しています。子牛には粉ミルク無しで給与しています。導入の経緯として、元々MAMをフル稼働して個別のペンだけ生乳で哺乳していたのですが、コロナ禍で生乳の生産調整がかかった時に、他のスペースの子牛にも生乳で哺乳したところ、調子が良かったので全頭生乳を給与したいと思い、MAMの容量が足りないため追加導入しました。(2025.10現在)
今年建設中の牛舎が完成すれば、もう頭数と土地は頭打ちかなという感じです。そうなれば、あとはどんどん中身を良くしていくことだと思います。個体乳量を上げたり、良い粗飼料を作ったりする方向をまずは目指したいです。また、従業員に楽しく仕事をしてもらえるようにしていきたいです。労働時間も8時間、週休2日にしていけたらなと思います。