ターンテーブル型恒温槽 自動検査機構付
EST-H
検査機構付きの高機能恒温槽
EST-H
- 試験体にあわせてテーブル部と検査部を製作
- 温度検査の自動化による省人化
スループット向上と省スペース化の実現に貢献 - 恒温槽内のターンテーブルが1回転する間に、ワークを所定の温度に到達させます。
- ターンテーブルの段数や分割数はお客様のご要望に合わせ製作いたします。
- 温度制御範囲[低温]
- -40℃~+30℃
- 温度制御範囲[高温]
- 室温+40℃~+80℃(125℃※)
- 温度降下時間[低温]
- 60分以内(25℃→-40℃)
- 温度上昇時間[高温]
- 60分以内(25℃→+80℃)
- 特別仕様
温度さらし専用モデルのラインアップもございます。詳細はターンテーブル型恒温槽ページをご覧ください。

用途例(車載用電子制御基板例)
- エンジン制御
- トランスミッション制御
- スキッド制御
- サスペンション制御
- パワーステアリング
- エアーバッグシステム
- アンチロックブレーキシステム
- 車間距離維持システム
- カーナビゲーションシステム
- キーレスエントリー・ドアロックシステム
特長
冷凍回路の大幅な省エネを実現
低温専用型にはヒートポンプバランス制御(スーパーレヒート仕様)を搭載
ヒータ制御と比較し、最大で約60%の省エネを達成
従来の低温槽は冷凍回路で冷やし電気ヒータで温度を安定制御する方法が一般的でした。当社が独自に開発したヒートポンプバランス制御※は、冷凍用圧縮機の排熱を利用し温度制御用ヒータを無くすことにより大幅な省エネを実現した理想的な温度制御システムです。30℃以下の低温槽には、このヒートポンプバランス制御を採用し、業界最大の省エネを実現しました。


お客様の試験環境に合わせ、円滑な試験を実現
ワークコンタクト部のカスタム対応
コンタクト部はプローブピン、コネクタなどお客様の製品に合わせたご提案をいたします。また、信頼性の高い駆動部を槽外に配置しました。
▼検査駆動部
検査動作用駆動部を槽外に配置し、槽内の機構部に伝達することにより、駆動部の信頼性を上げます。
テーブル部のカスタム対応
ターンテーブルは、ローコストで強度と耐蝕性の高いSUS(ステンレス)板金製です。
検査精度を向上させるため、お客様のワークに合わせて槽内のテーブルをご提案、製作いたします。
ターンテーブルの停止精度を向上させるため、V溝ノッチ方式を採用。またテーブル駆動部には回転安全対策として機械式トルクリミッターを標準装備しております。
▲テーブルロック部
正面扉のカスタム対応
正面扉はお客様のご予算、ご用途にあわせ1扉を2扉、3扉タイプへと変更可能です。


ターンテーブルは、ローコストで強度と耐蝕性の高いSUS(ステンレス)板金製です。
検査精度を向上させるため、お客様のワークに合わせて槽内のテーブルをご提案、製作いたします。

ターンテーブルの停止精度を向上させるため、V溝ノッチ方式を採用。またテーブル駆動部には回転安全対策として機械式トルクリミッターを標準装備しております。

正面扉はお客様のご予算、ご用途にあわせ1扉を2扉、3扉タイプへと変更可能です。

タッチパネルで簡単操作
製品正面の見やすく操作しやすい位置に配置されたタッチパネル。誰にでも簡単に操作していただけるシンプルな画面構成です。

電源を入れると現れる画面。
シンプルな画面なので、各種設定が容易で直感的な操作が可能です。

生産スケジュールに合わせ、曜日ごと装置の運転開始/停止をあらかじめ設定し、自動起動・自動停止することができます。
※タイマ無効時、手動での起動・停止も可能です。
過酷な試験状況下でも高い安定性を実現
ステンレス製ターンテーブル
ターンテーブル本体は強度と耐蝕性を兼ね備えたSUS304を採用しています。

槽内の結露問題を解決
低温槽には当社のノンフロン・低パージのヒートレスドライヤーを搭載。 長時間の運転が可能です。 吸着剤交換時期はパネルでお知らせします。

カスタマイズのシステム事例
- 搬送メーカーとの協業により、ワークの出し入れを自動化。大規模ラインに対応。
- 搬送ラインをインライン化することで、大規模ラインに対応。

仕様
項目 | 低温槽(省エネ型) | 高温槽 | 低温槽 | ||
---|---|---|---|---|---|
加熱制御方式 | ヒートポンプバランス制御 (排熱利用型) |
ヒータ制御 | ヒータ制御 | ||
温 度 仕 様 |
温度制御範囲 | ℃ | -40~+30 | 室温 +40~+80 (+125)※1 |
-40~+80 |
温度分布 | ℃ | ±3(無負荷ワーク搭載部付近) | |||
温度上昇・下降時間 | min | 60以内 (25℃ → -40℃) |
60以内 (25℃ → 80℃) |
60以内 (25℃ → -40℃) |
|
制御方式 | PID制御・センサPT100Ω | ||||
冷却能力(50/60Hz) | kW | 0.8/1.0(-40℃時) | - | 0.8/1.0(-40℃時) | |
加熱能力 | kW | 1(0℃時)※2 | 6.0(ヒータ容量) | 7.5(ヒータ容量)※3 | |
電 気 特 性 |
電源 | 三相200V±10% 50/60Hz | |||
最大運転電流 | A | 21 | 22 | 42 | |
電源容量 | kVA | 8 | 8 | 15 | |
遮断器 | A | 30 | 30 | 60 | |
冷媒 | R404A | - | R404A | ||
冷凍用圧縮機出力 | kW | 3.75 | - | 3.7 | |
圧縮空気 | MPa | 0.4~0.7 | |||
冷 却 水 |
水量 | m3/h | 1.7(32℃時) | - | 1.7(32℃時) |
水圧 | MPa | 0.1~0.5 | - | 0.1~0.5 | |
接続口 | Rc1 | - | Rc1 | ||
質量 | kg | 1000 | 750 | 1000 | |
外形寸法(W×D×H) | mm | 1200(1400※4) ×2250 ×1900(1950※5) |
1200(1400※4) ×1950 ×1900(1950※5) |
1200(1400※4) ×2250 ×1900(1950※5) |
- 温度範囲 室温+40℃~+125℃仕様も制作可能です。
- 設計計算値です。
- 冷凍用圧縮機運転時は加熱能力が減少します。
- 検査機構内蔵時の寸法です。
- テーブル駆動ユニット、上部取付時の寸法です。