フリークーリングモジュール型
エコハイブリッドチラー FCMC55A
モジュールチラーにフリークーリング機構を搭載、大幅な省エネを実現
FCMC55A(ポンプレス)
FCMC55A-P(ポンプ内蔵)
- 冷却能力
- 55.5kW(50/60Hz)
- 使用周囲温度範囲
- -20 ~ 45℃
- 使用液温度範囲
- 15 ~ 35℃
- 温度制御精度
- ±0.5℃
- 自然のエネルギーを最大限活用する
フリークーリング機構を搭載 - 密閉回路で空冷式のため、クリーンな冷却が可能
- 当社独自形状「Vシェイプ」を採用することで
メンテナンススペースを確保した近接設置が可能 - 最大32台までの集中管理が可能
- 設定温度15℃未満の場合は、DCインバータチラー「RKE-Bシリーズ」もしくは「FCC15B」をご検討ください。
特長
フリークーリングチラーとは
DCインバータチラーと自然のエネルギーを最大限に活用できるフリークーリング機構を一体にした新しいチラーです。
フリークーリング機構は、冷却塔のように水を散布せず、空冷のためスケールの付着や藻の発生がなく、クリーンな冷却が可能です。
3つの運転モードで省エネ
外気温に応じて3つの運転モードを
自動で切り替え
年間を通じて、最適な制御モード運転を行うため
消費電力の大幅な削減が可能です。
モード 1
チラー運転外気温の高い夏季などは、DCインバータチラーとして運転。負荷に応じてインバータ制御するため最小電力で運転が可能。
モード 2
フリークーリング運転+チラー運転(補助)春・秋といった中間期などは、フリークーリングがメインで運転。外気温の上昇により冷却不足となった際は、チラーが補助に入ります。
モード 3
フリークーリング運転外気温の低い冬季などは、フリークーリングのみで運転。ファンと循環ポンプ以外の電力を削減できるため、大幅な省エネが期待できます。
中温度帯(水温15℃~35℃)専用
設定温度を15~35℃の中温度帯に限定することで、フリークーリング時の省エネ性を追求。
特に外気温が低い冬季は、フリークーリングのみ(モード3)で運転するため大幅な省エネが期待できます。
フリークーリング運転で高いCOPを実現可能に
COPグラフ(設定温度 25℃)
- 使用条件によってCOPは変化します。
- 周囲温度45℃、冷却能力(42.6kW)を100%とした場合
稼働事例のご紹介
FCMC55Aの稼働データを収集し消費電力やCOPを、実際の熱負荷から当社インバータチラーで消費される電力とFCMC55Aの消費電力を比較したグラフとなります。
2023年1月~2023年12月 稼働事例
- 平均COP11を達成!
- 消費電力は当社インバータチラーと比較し約47%削減!
【運転条件】
- 設置場所:茨城県 某食品工場
- 稼働時間:10時間/日
- 稼働日数:20日/月
- 設定水温:20℃
- 平均負荷:30kW
- 平均負荷率:54%
省エネ試算
モジュール型冷却システム
完全停止のリスクを低減
FCMC55Aは2つの冷凍サイクルで構成。万が一、片方の冷凍サイクルに異常が発生し停止した場合も、もう一方の正常な冷凍サイクルで運転を継続するため、完全停止のリスクを分散しています。
新形状「Vシェイプ」
モジュール設置時の設置スペースを削減するために当社独自計上「Vシェイプ」を採用。メンテナンススペースを確保した近接設置が可能です。
幅広い連結パターン
複数の連結パターンを選択可能。限られたスペースを無駄にしない、最適な連結パターンをお客様にご提案します。
複数の連結パターンを選択可能。限られたスペースを無駄にしない、最適な連結パターンをお客様にご提案します。
モジュールコントローラ【 必要別売品 】
必要別売品である「モジュールコントローラ」を各機に接続することで、台数制御運転・ローテーション運転といった機能を使用可能。
最大8台を集中管理、モジュール制御可能
各種運転を選択可能
バックアップ運転(リスク分散)
一部のモジュールに不具合が発生してもバックアップ機が自動的に運転を開始し、完全停止のリスクを回避します。
台数制御運転
負荷に応じた台数で運転します。
ローテーション運転
各モジュールの運転時間を監視し、平準化することで、システム全体での長寿命化を図れます。
イージーメンテナンス / 警告表示
どのモジュールチラーが警報が発生したかを確認することができます。「詳細」にタッチすることにより、警報内容等を確認することができます。
グループコントローラ【 アクセサリー(別売品)】
モジュールコントローラの管理下にあるグループの集中管理が可能に。運転/停止の操作だけでなく、設定温度などの各種設定の変更が遠隔で行えます。
最大32モジュールを操作・監視可能
モジュールコントローラの管理下にある温度帯が異なる複数グループ(最大4系統)を集中管理可能です。
見やすい液晶タッチパネル
home画面で系統ごとの基本情報を一目で確認することができます。
省エネ管理をサポートする機能※
系統ごとに熱量と積算消費電力を月単位のグラフで表示します。一目で系統ごとの使用状況を把握することができます。※熱量と消費電力は計算値となります。
アクセサリー(別売品)
アクセサリー(電気関係、その他)、コントローラの基本機能については、下記ページをご覧ください。
仕様
型式 | FCMC55A(ポンプレス) | FCMC55A-P(ポンプ内蔵) | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
冷却能力※1 | kW | 55.5 | ||||
法定冷凍トン | 5.57 | |||||
高圧ガス保安法区分 | 届出不要※6 | |||||
外形寸法(高さ×奥行×幅) | mm | 2375 × 1025 × 1630 | ||||
製品質量 | kg | 650 | 700 | |||
運転音 | dB | 65 | ||||
使用周囲温度範囲※5 | ℃ | -20 ~ 45 | ||||
冷水 | ||||||
使用液 | 清水※9 | 清水 | ||||
制御精度※4 | ℃ | ±0.5(モード切替え時 ±2.0) | ||||
設定温度範囲 | ℃ | 15 ~ 35 | ||||
使用圧力範囲 | MPa | 0.05 ~ 0.90 | ||||
使用流量範囲※8 | L/min | 60 ~ 200 | ||||
最小保有水量※7 | L | 150 | ||||
機内保有水量 | L | 8 | ||||
出入口接続口径 | Rc1.1/2 | |||||
電気特性 | 電源※2 | V(Hz) | 三相 200 ~ 220 ±10(50/60) | |||
消費電力※1 | kW | 14.4 | 15.4 | |||
電流※1 | A | 42.1 | 46.8 | |||
電源容量※3 | kVA | 18.4 | 22.9 | |||
装置細目 | 冷凍用圧縮機 | 出力 | kW | 3.73 × 2(インバータ駆動) | ||
凝縮器(冷媒用) | フィンアンドチューブ型強制空冷式 | |||||
冷却器(フリークーリング用) | フィンアンドチューブ型強制空冷式 | |||||
冷却器 | 構造 | プレート式熱交換器 | ||||
圧送ポンプ | 出力 | kW | - | 3.7(インバータ駆動) | ||
循環ポンプ | 出力 | kW | 0.4(インバータ駆動) | |||
ファン | 出力 | kW | 1.0 × 2(インバータ駆動) | |||
冷媒 | R32 | |||||
冷媒充填量 | kg | 3.6 × 2 |
- 冷水温度 20℃、周囲温度 32℃、冷水流量 114L/minでの運転時。冷却能力は表示能力の-5%以上です。(FCMC55A-P の圧送ポンプ運転周波数 40Hzでの運転時。ポンプ発熱分は除く。)
- 電源電圧の相間アンバランスは、±3%以内としてください。
- 仕様範囲内における最大運転電流時。
- 現在の負荷 ±10%以内の状態が継続し、かつ周囲温度・電源等が安定し、冷水流量が 60L/min以上の場合。但し、下記の場合を除きます。
①冷凍用圧縮機が起動してから約 5分以内(温度制御は、冷凍用圧縮機が起動してから約 5分後に開始となります。)
②冷却負荷が少なく冷凍用圧縮機が ON/OFF する場合。
③現在の負荷 ±10%を超えたときやモード移行時。この時、±2.0℃以内となります。
④設定水温を変更したとき。 - 冷水回路に凍結なきこと。
- 高圧ガス保安法上、ブラインを共通とする 2以上の設備においては「一つの冷凍設備」として扱っても、分割で取扱っても構わないとされています。区分が異なる冷凍設備とブラインを共通にする場合は、手続き内容が変わる可能性があります。
- 冷水流量 114L/min、圧縮機 ON-OFF 時の制御ディファレンシャル 4.0℃の場合。
- 最大負荷時の出入口温度差が 10℃以下となる流量にしてください。
- 本機で使用できる液体(冷水)は、清水及び濃度30 ~ 40%の工業用エチレングリコール水溶液と30 ~ 60%の工業用プロピレングリコール水溶液を推奨します。但し、冷却能力が10%程度低下する為、ご注意願います。また、純水の場合は、電気伝導率を1µS/cm以上としてください。
- 冷水の接続部にアルミ材は使用しないでください。アルミ材の腐食により冷水回路が詰まり、故障の原因となります。
- 装置排熱量(kW)は、冷却能力の約1.3 倍です。
- 本製品には、微燃性冷媒ガスが封入されております。万が一、冷媒ガスが漏洩しても滞留しない場所に設置ください。